元気が出る本

2007年の夏が終わりの気配。
9月最初の連休が終わったとたんに雨。あらぁ～、もう雨の季節ですか。
バンクーバーは一年の3分の1が雨（自分勝手統計）。

今年の夏はたくさんの出会いがありました。
信じられないけど、全て素敵な出会いです。こんなこと今までなかったよ～。自分がどれだけ目を瞑って生きていたのか、反省。
課題もたくさん見つかったから、これから自分のペースで成長していこうと思う。

ここ数日元気が無いので、自力で回復しようと奮闘しているんだけど。
こんなときに助けてくれるのが「本」。

今読んでるのはアルケミスト―夢を旅した少年。
これは10年前に出会った思い出の一冊です。


1996年に（初めて一人で行った）横浜で（初めて）TOEFLを受けに行ったときにフラッと入った紀伊国屋で洋書コーナーを発見！（田舎暮らしで、洋書を店頭に出してる店なんてみたことなかったのよ）当時16歳。
英語なんて読めないのに、大嫌いな科目なのに、「TOEFL受けに行くんだから、英語好きなフリしとこ」とでも思ったのか、ペーパーバックを購入。生まれて初めて買った英語の本がこのアルケミストなんです。
結局読破することはなく、一応カナダに持って行きましたが、it only collected dust でした。

数年後、日本に帰ったときに、本屋で日本語版を見つけ、「日本語読んでからなら英語で読めるかも」と期待して購入。
せっかく買ったのだから、読んでみようとページをめくるのですが、なかなかおもしろくない。次のページが遠い。一応全部のページはめくったけど、感想は「よくわからない」。
本は大好きなはずなのに。。。

そしてそれから更に数年が経過した2006年、友達が「アルケミストが面白いって友達に進められた」ってゆう話を聞き、3度目にしてまた私の人生に登場してきたこの本。
本棚を漁って埃に埋もれてた新品のままの本を見つけ、今回は読めるかも、ってドキドキしながら読み始めました。
お、お、おもしろい！
最初から最後まで一気に読んでしまいました。ワンシーン読むごとに「うん。うん。気持ちがわかる！」って思いながら。

去年親友が「読みたい本があって探してるんだけど、アルケミストって知ってる？」
4度目の登場でした。残念なことに私が10年前に買ったペーパーバックは度重なる引越しのダンボールと共に行方不明になってしまっていましたが。。。持ってたらプレゼントしたかったな。

こんなにおもしろい本なのに、なぜ幾度もトライして読めなかったのか、なぜ読めるようになるまでに10年かかったのか？考えてもわからないですが、人にはそれぞれのタイミングや準備があるのだろうって考えてます。

イライラしたり、落ち込んだときはこの本を読んで原点に帰って、「大丈夫」って思えます♪